老いながら得るもの
コラム

2021.07.14
肉体が老化していき、いつか身体は全ての機能を鈍化させてしまうようになり、エネルギーを体外から吸収する為に、食を通じてビタミンやミネラルと言った栄養素を摂取して生命の維持を図るのです。
しかし、全ての食生活では身体に必要な栄養を取り込む事は不可能であり、日々老化と共に老いゆく姿を自身て体感しながら人生を全うしなければならないのです。
生命を持って生まれた我々は常に老うことへの抗いを感じながらも、時代継承する者への愛情から不安や悲しみなどを払拭する事が出来るのです。
いわゆる家族愛と言うものであり、自身もまた父や母のもとから生まれ両親も年老いていき、また祖父祖母もまた同じように後世に伝えていきながら年老いていく姿を受け入れてきたのです。
全てこの世に生まれてきたものは生命が何らかの状況を迎え入れながら生命を終えるのです。
徐々に死に向かって歩いていくのです。
しかし、我々は死を経験した事がないので恐怖を抱えながらいつか亡くなる生命の意味を知りながらも見て見ぬふりをして毎日を暮らしているのです。
潜在的な不安が生まれ、なんとなく急に不安に襲われるのも人生に対して全てを受け入れる事が出来ない事を意味しているのです。
人間は将来への不安から脱出する為に考え、悩んで常に明るい未来を想像してきたのです。
工夫しながらも生きる何らかの糧を見出して、人生をより良いものへとカスタマイズしてきたのです。
だから仏教の教えなどが尊重され、今の時代にも脈々と受け継がれてきたのです。
死に対する恐怖を克服するならば、今を全力で生き抜く力や前向きな意識を持つ事で幸福感を持てるはずなのです。
老いながら得る人生の経験は自分を向上させる為の必要な試練として受け止める必要があるのです。