兄弟の誓いが意味するもの

コラム
2021.09.06

生命の存在とは一体どのようなものなのでしょうか?

5体満足で生まれて来なかったとしても生命の価値は同じだと言うことをこのパラリンピックの意味を我々は真摯に受け止めなければならないのです。

生まれて来た意味を知るには人がどのように懸命に生きているかが大切であり、その努力や懸命な姿勢に我々も共感して社会を作り上げていかなければならないのです。

ある2人の兄弟がいました。

その兄弟は二つ離れた男の子の兄弟としてこの世に誕生しました。

兄は先天性の難聴を患い、気付いた時には既に左耳は聞こえずにいました。

弟は健常者として元気にすくすくと育ちましたが、いつも兄を隣に気にかけて生きてきました。

幼い頃、まだ時代が障害者への偏見は大きく、いつも兄はクラスで虐められていました。

難聴であるが故に耳には常に補聴器を着けていたので、周りはいつも兄を揶揄っていたのでした。

そんな弟はいつも兄を衛護して庇いながらいました。

弟は必死になって兄を庇い、抵抗してきました。

歳が経つに連れ、中高時代もやはりそんな兄を横目に弟は兄の存在を気にかけながら暮らしてきました。

いつも弟は何故、兄だけがこのような想いを強いられなければならないのでしょうか?といつも疑問に思っていました。

何故、この世に誕生した時点で肉体的格差が生まれてしまうのでしょうか?と時には天に対して恨みの念も沸き起こってしまう程、人生を否定してしまったのです。

弟は何とか兄を馬鹿にしてきた奴らを見返してやりたいと言う想いから、必死になって勉強をしたり、スポーツをしたりしながら心身を鍛え上げてきました。

そして、27歳の時に独立をして会社を設立を果たし、今も現役で会社代表として運営をしているのでした。

身内を思うが故に自身が立身出世して立ち上がる強い意識がここまで人を成長させていくのです。

人生は人の為にあり、人を想うが故に成長する事を意味しているのです。

今、開催しているパラリンピックも、例に挙げた兄弟の想いと同じように生まれてから成長していく間に様々な過酷な精神に追いやられて生きて来ながらも、その辛い日々を乗り越えて今日に至った訳なのです。

何故、パラリンピックが開催されるのか?を良く皆さんは理解をしなければならないのです。

世界中には様々な人種がおり、肌の色の違いや思想の違い、また立場なども含めて人類は同じ生命の価値を持った人間であると認識しなければならないのです。

人が生きていくことは本当に大変な事であり、肉体を通じて得る感情はまさに魂の成長の為に必要な土壌であると認識しなければならないのです。

肉体を通して得た、情報が一生魂に残り続ける事から我々は他人を庇い、助け、生きていく必要があると理解できるのです。

そしてその精神を世界中の人々が持つ事で平和な世の中に変わる事に繋がり、真の安らぎを得る境地となるのです。

最後に冒頭での兄弟の弟は現在、僧侶となって皆さんの前に現れ、衆生救済に励む事を誓ったのです。

いつしか全ての人が安らかな精神に至るまで唱える事を誓ったのです。

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