トップの発言の重要性

コラム
2021.02.08

女性蔑視をした問題が世界的にも物議を醸していますが世界がひとつになる開催目的として行われる東京オリンピックの組織委員会の会長でありながらも男女平等世界平和が成される為への社会構築を目的から遺脱した発言は国内だけでは収まりきれない問題であると思います。

この発言では世界メディアが報じた事で日本の古い体質や固着した考え方などが改めて露呈したのであると思います。

記者会見での発言はニュースで何度も取り上げられている事こそ今回の発言内容に対して真摯に我々も受け止めていき、今後このような発言が世界からのバッシングにならぬように専任選抜を見極めなければならないと実感するのです。

元総理大臣と言う理由であるからなのか?または人脈があるから…実績があるからなど色々と立ち位置を見極めての選任であるかとは思いますが国の代表である方々に対しては慎重な発言をしなければならないと思います。

先日も緊急事態宣言での解除の含みを持たせた大阪府知事の発言も非常に困惑させるようなものであります。独自モデルの構築を図ると言った内容でありますが、一府二県が申請した緊急事態宣言依頼を行ったにも関わらずに早々に政府が発令に対して翻す様なコメントは如何なものか?個人レベルの判断であるとしか言いようが無いのです。

国民は早々にコロナ終息を願っているからこそ自粛要請や時短要請にも素直に応じているのです。その国民や府民の真意を自己判断レベルで解除する発言にはトップの裁量の荷が重いのではないか?と感じ取れるのです。

確かに早く解除して経済を立て直す意味では理解出来ますが今解除すれば何千以上もの感染者が増え、ワクチン接種前にも関わらず最終目的である会場でのワクチン接種活動に支障をきたす事などスケジュールも踏まえながら、政府の実施目的の意向や国民の意見、各都道府県知事の意見など様々な意見を総括して発言をしなければ単なる1人走りにしか見えなくなるのです。

国民の代表であるからこその重責を果たすには我々の真意を読み取り慎重に発言や指示を行わなければならないことがこのコロナによって非常に理解できたのではないでしょうか?今後の国のリーダーや地方自治体のリーダーを専任する際には我々の投票から間違いの無い人格者を選ばなくてはならないのです。

それは学歴や経歴だけで選んできた結果が今の行政の対応なのです。全てを否定しているのでは無く、今迅速な対応を求められる時に如何にトップは全ての人に不安を拭うような対応と発言が必要なのです。

責任とは置かれた業務に対して自分の人格の良さを発揮しながらも確実に遂行出来るかなのです。周りから質問されても動じる事なく対応して分からないことは素直に課題として受け止めていかなければならないのです。

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